Mar_Coによるマンモグラフィのもろもろ

放射線技師対象に作成していますが、受診者さまが思っておられる素朴な疑問についても記載していきます。

マンモグラフィについて_受診者様向け3

本日もご覧いただきありがとうございます。
さて、受診者様向けですが、本日の内容は認定試験対策にもなるかもです!

ある時は左右1枚ずつ、ある時は2枚ずつ

きっと、何回かマンモグラフィの検査を経験されている方はこんなシーンに遭遇したことがあるかもしれません。

でも、これって知らないと損した気分になるし、モヤモヤしちゃうかもしれません。(検査時、疑問に思ってもなかなか聞けませんよね・・・)
いろんな方と情報交換したときに

「私、タテとヨコに挟んで全部で4回撮影されたわ~」

「え? 私タテしか挟まれてない(どういうこと!?)」

なんて、こんなことがあるかもしれません。

実はちゃんと理由があるんです。

①左右タテに1回ずつ、計2回しか挟まれなかった方
・市町村等の『検診』で、50歳以上の方。

②左右タテヨコそれぞれ1枚ずつ、計4回挟まれた方
・市町村等の『検診』で40代の方
・自費診療の方
・人間ドックなど
・症状があって、保険診療を受ける方(厳密にはDr.の指示による)

ざっくり言うとこんな感じです。
ですので、2年に1回定期的に市町村の検診で受診されている方は
「あれ?前回はタテヨコ4回だったのに、今日はタテだけだったわ・・・」
なんてこともあるでしょう。

それは、前回は40代、今回は50歳以上での検診ということが理由です。

少し専門的なお話になりますが、タテ方向に挟むと、基本的に乳腺全体を観察することができるといわれています。
ヨコ方向はタテでまかないきれなかったところをフォローするためのものだと思ってください。

年を取ると、おちちはフニャフニャになっていきますので、タテだけで充分に引っ張り出して伸ばすことで網羅できるかなーと考えられヨコ挟みは卒業なのです。

ただ、何等かの症状がある場合とか、お金をしっかり払って検査をされる場合は4枚撮影してチェックします。

 

50歳以上の検診ではタテヨコ撮影しちゃダメなの?

先生(医師)の指示があれば、ヨコ方向を追加で撮影することは可能です。これは、認定試験にも出題される可能性があるので受験 or 更新予定の技師さんも必見ですよ!

「50歳以上の乳がん検診ではCC撮影を追加しても良い」(〇)

「50歳以上の乳がん検診でCC方向は撮影してはいけない」(×)

選択肢ではこんな感じでしょうか?

 

タテ撮影、ヨコ撮影とは・・・?

わかりやすく書きました。
実際、このようにお話されている方多いですので(受診経験者のお話を聞くと・・・)。

正式には

タテ撮影(内外斜位方向撮影→medio-lateral oqlique view: MLO view)
ヨコ撮影 (頭尾方向撮影→cranio-caudal view: CC view)

と言います(^^)/。
下図もぜひ参考にしてください。

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