マンモグラフィについて_受診者様向け2
お立ちよりくださりありがとうございます。マンモグラフィについて_受診者様向け1 の続きです。
「いったいどんな検査なの?」「めちゃくちゃ痛い」と評判のマンモグラフィ、ぶっちゃけて説明します!。
ちなみに、どんな検査かわかっている私でも、いつも痛いです。
(毎回撮影技師さんは違いますが「痛いです」)
なぜ痛い?
・基本的に「ぺったんこ」にして撮影します。
その方が、画像はきれいです。
下の2つの絵を見比べましょう(真横から見た図)。
左側より右側の方がぺったんこですね。
①おちちの中にある、肌色のツブツブ(A)を見てください。
左側はゴチャっと固まってますが、右側はばらけてるように見えますか?
これ大事です。
ゴチャってしてるとみえづらいです。
②ツブツブの中にある、ちょっと色の濃い●(B)見てください。
左側の方は、赤丸の上下に肌色のツブが見事にかぶってますね。
これダメなんです。
もし、赤丸が何か悪いモノだったら完全に隠れてしまいます。
③ 最後におちちの下のだえん形のところを見てください。
左側より右側の方がうっすらしてますね。
実際の画像もこんな風にうっすらと見えてきます。(乳腺の中の様子がよくわかるようになります)
そして、楕円の中にある小さい●、どちらの方がはっきり見えますか?
おそらく、右側の方がはっきりわかりますよね。
はい、正常な乳腺と異常な乳腺の色って画像上でとてもわかりづらいくらい似てるんです。これ左の状態だったら下手したら見落としちゃうかもしれません。
④ 被ばくについて
放射線=被ばくの影響、やはり考えてしまいますよね。
実は、厚みに応じて機械が適切なX線の量を出してくれるように調整されています。
左の画像は厚みがありますね。
そうすると、機械は
「こんだけ厚いってことは結構X線出さなきゃいけないな・・・」と思っちゃうんです。
でも、実はもうちょっとぺったんこにできれば少ない線量で済むんです
「1㎝減らすことができると、X線の量は半分で済む」
ってことも知っていただければ嬉しいです!
そんなわけで、ぺったんこになるくらいまで抑えて広げます。(他にもありますがひとまずこれわかっていただけるだけでもうれしいです。)
定期的な受診が大事!
定期的に、できれば同じ施設で検査をし続けてください。
前の撮影と比較しながらチェックされると思いますので、経年変化を追いつつ診断することはとても大事なことなんです。
撮影する技師も基本的に前回画像をチェックして検査に臨んでいるはずですので過去画像があるのとないのでは全然違います。
2017年までは同じ施設で検診を受けていましたがちょっと自覚症状があったので次のステップも考え別のクリニックで保険診療しました。
(こちらの画像は、実は私のおちち様です。幸い悪性ではありませんでした。)
ちなみに私はうわさが広がったらイヤなので、ひっそりと違うところで毎回受診してます。(自分の画像を他の人に見られるのもちょっとイヤだったりします(^^;)
この画像についての詳細はちょっと専門的になりますので割愛します。
画像の違い
上の3枚の画像(左・右・真ん中)同一人物の画像ですが、何となく全部違うのわかりますか?
装置によっても、撮影する技師によっても画像は変わります。
適切な画像が提供できるように技師たちは日々勉強しています。
技術の差が出てしまうのも事実ですね。
余談ですが、撮影した画像には撮影した技師の名前が印字されます。
正直、お叱りがくるのではないかといつも私はドキドキしています。
乳房の大きさ
よく言われます。
「私ちっちゃいんで、挟むの大変だと思います」って。
心配しないでください。
私たちは、大きさよりもめっちゃ緊張しておられる方を撮影する方が大変です。
毎日たくさんの方を撮影し、それが何年、何十年です。
いろんなおちち経験してます。
リラックスして検査受けていただきたいなぁと思いながら撮影してます。
またリラックスして受けるのとそうじゃないのでは、受診者様の感じる痛みも違ってきますよ☆彡。
終わりに
他ではなかなかわからない情報、何かあったらまた更新します。
「こんなこと知りたいなぁ」とかあればリクエストお願いします。
定期的な検診、異常を感じたら即受診
です!
note にも記事書いてます。
よろしければご覧ください。