Mar_Coによるマンモグラフィのもろもろ

放射線技師対象に作成していますが、受診者さまが思っておられる素朴な疑問についても記載していきます。

マンモグラフィについて_受診者様向け4

本日もご覧いただきありがとうございます。
さて、今日は検査中の様子についてです。

受診される方の中には

「どんな検査だろう?」

って思ってウェブ検索されるかともいらっしゃると思います。

私もいろんな施設のウェブページを

「フムフム、なるほど」

とみてます。

ただ、知っておいていただいた方がよい項目がいくつかありますのでそれを今日はお伝えしますね。(4,5はおまけです)

 

検査着について

上半身は全部脱ぎます

よく、ウェブ検索すると検査中の風景画像なんかも併せて載せてあって、検査着を着ているような様子がありますが・・・。

受診者さまのために、上の画像みたいな感じで挟むお乳を検査台にのせたり、マンモグラフィ専用の検査着があったりするのですが、いずれにしても実際に素肌を挟みます。

検査着は「少しでも隠してあげて恥ずかしい思いをするのをなくしてあげたい!」という思いから考案されました(私見)。

ちなみに、服越しに挟むとかありえません。

でも実際は、名前を呼ばれて検査室にはいるとそんな検査着はなく

「はい、では上半身全部脱いでください」

って躊躇なく言われると思っててください。
なぜ検査着を使わないのかって?
おそらくですが使わない側から言わせていただくと

「位置合わせするときに妨げになっていい画像が提供できないかも・・・」
「位置合わせするときに妨げになって時間がかかる」
「あっても結局脱いでいるに等しい」

ってことなのかなと思います。
私が今まで検査を受けた施設はすべて撮影室に入ると上半身を脱いで撮影終わるまで上半身むき出しのままです。

私の勤めている施設でも上半身は脱いでいただいてます。
受診者さまの中には

「あれっ?何着たらいいんですか?」

っておっしゃる方もいらっしゃいますが、不審がられないようにきちんと説明させていただいています。

 

影技師との距離

めっちゃ近いです。

これも1.と同様に、ウェブ検索すると技師が優しく、そっと寄り添うような形で写真掲載されていたりしますが・・・(^^;。
かなり至近距離になったりします。

位置合わせしているときに、うっかりつまずいたら受診者さまの胸に顔をうずめてしまうかもしれない・・・というレベルかもしれません。

そして、ガン見です。

私は位置合わせを始めるときに

「ものすごく近づきますけどごめんなさい」的な断りを入れてはじめてます。

至近距離でガン見されるとびっくりされるかもしれませんのでこれも心づもりで知っておいていただいた方がよいと思います。

 

位置合わせ

①ワキつかまれフィルムの角にカポッとはめて(タテ方向)
②おちちを寄せてあげて伸ばして挟む(タテヨコ両方)
③板がウィ~ンとおりてくる→ウワサの圧迫


イメージは①~③みたいな感じでしょうか。
ただ、間違っても乳頭(ちくび)を直接つまんで引っ張り出したりすることはありませんので安心してください。
(画像上、乳頭は埋もれてしまうと病変と見間違われてしまう可能性があるので、外側にピンと張らなくてはいけないのですが、「直接つまむ」なんてことはありません!)

→埋もれていた場合「ちょっと押しやるように揉みだす」くらいのことはされるかもしれません。(ねりものチューブの残りを絞りだす感じ?)

あと、指先でつかまれるってこともないと思います。
大事に手全体で包み込みながら位置合わせすることを意識されていると思います

 

息どめ(するorしない?)

位置合わせが終わったら、撮影です。
機械(装置)にもよりますが一般的な検査であれば撮影時間は0.5秒~2秒程度でしょうか。
私は息止め指示していません。
十分に抑えているので動きは防げているということと、そもそもめっちゃ圧迫されてるので息すらしづらい状態のところに息止めを指示するのは実は受診者さまサイドからするとタイミング合わせるの難しいのでは?と思ってます。
しかも、2秒とかって結構長いんです。
(胸のレントゲンはマンモグラフィと違い息止め時間かなり短いです)

ですので、「動かないでください」とだけ言ってます。
お叱りコメントあればよせてくださいm(__)m。

 

ぺたんこおちち、気になるでしょうが・・・

位置合わせをしていると、どんな感じでペタンコに圧迫されているか気になり、のぞき込む方いらっしゃいます。

下見ちゃうと、写真におちち以外の体の部位がうつり込んだりしちゃうかもしれないので避けてください。
だいたいの技師さんは位置合わせ中にその動きに気づくと思いますが・・・。
私はだいたい「あごあげてくださいね~(^^)」と言ってます。

見たい気持ちすごくわかります。
見たい衝動を抑えられなければ、タイミングみて完全に圧迫される前までに(技師さんが位置合わせを終えるまでに)チラ見してください。
(多分、バレて「上見てください」とか言われると思います・・・)

位置合わせ終わってから下向かれちゃうとちょっとツライんです。

私たちは位置合わせが終わると、
「よし!完璧!!!。急げ急げ!」
って感じで撮影ボタン押しにいくと思うんですね。
ですので、ちょっとでも動かれちゃうとツライんです。

以上、オフィシャルな検査案内としてなかなかかけない裏事情も併せて参考になればと書いてみました。